お酒の量を表すのに使われる単位として升(しょう)、斗(と)、石(こく)がよく使われます。
日本で古くから使われてきた「尺貫法」の中の、体積を表す単位です。
焼酎や日本酒は桶や甕などから直接量り売りされていました。
しかし、水増しなどの不正を行う酒屋も横行したため、不正を防止する目的で開発されたのが一升瓶でした。
お店でお酒を注文するときなどに耳にする「合」や、酒造会社が生産したお酒の量を表すときに使う「石」なども、今なお使われている尺貫法の単位です。
【1合(いちごう)】とはどのくらい?
1合(ごう)は、180ml(180.39ml)を表します。
お店でお酒を注文するときにもおなじみの単位です。
土地の面積の単位(歩・坪)の10分の1を「合」と呼ぶほか、山の高さにも使われます。
【1升(いっしょう)】とはどのくらい?
一升(しょう)は、約1.8Lを表します。
「升」は、木偏を付ければ「枡」という漢字になるとおり、枡の意味を含む言葉です。
この漢字は、柄杓ですくう動作を表す象形文字が起源だと言われています。
【1斗(いっと)】とはどのくらい?
1斗(と)は、約18Lを表します。1升の10倍の量です。
現在灯油などを入れるポリタンクは、この一斗缶の代替品として作られたものです。
灯油は、今もこのタンクに入る18L単位で売られています。こうしたことからも、「斗」という単位が昔から私たちの生活に根付いていたことを感じることができます。
【1石(いっこく)】とはどのくらい?
1石(こく)は、約180Lを表します。1斗の10倍の量です。
江戸幕府直轄地の石高はおよそ400万石だったと言われています。
1国だけで100万石というのが、どれほどすごい数字かよくわかるかと思います。